Windows Xp on Hyper-V

 Hyper-V上にWindows Xpをインストール。まずは通常どおり管理コンソールから新規の仮想マシンを作成。HDDは30GB、メモリーは256MBとした。
インストールの高速化のためにisoイメージをHyper-Vサーバ上にコピーしようとしてハタと気づいたが、共有フォルダなどを設定していなかったためこのままではイメージファイルが転送できない。

 サーバ上に共有フォルダをつくるためにまず、サーバ構成メニューでワークグループを設定し、管理用PCと同一のワークグループに所属させた。さらにコマンドラインから適当なフォルダを作成し、以下のように共有設定を行った。

C:\>mkdir share
C:\>net share share=c:\share /grant:administrator,full

これでC:\shareがadministratorにフルアクセスで共有されたので、管理用PCからイメージを転送し、Hyper-V管理コンソールでCDドライブに設定。仮想マシンを起動させるとイメージからOSを読み込み、無事立ち上がった。
 しかしインストール作業が進みGUI画面になったところでマウスをクリックすると「マウスがキャプチャできません」とエラーが出た。色々調べてみるとゲストOSに「統合サービス」をインストールする必要があるらしい。インストールが終わるまではこの作業はできないため、とりあえずキーボードショートカットを駆使してなんとかインストールを完了させた。

 ここで、仮想マシンウィンドウメニューから統合サービスのインストールを選ぶと、「XpではSP2以降でないとインストールできない」などとまたエラー。インストールしたのは無印のXp Professional。仕方がないのでwindows updateをかけようとするがネットワークが見えない。どうやら仮想マシンの設定で「レガシー・ネットワーク・アダプタ」を追加する必要がある模様。構成を変えるには仮想サーバが停止している必要があるのでXpをシャットダウン。ところがきちんと停止させるには管理コンソールで停止ボタンを押す必要があるがまたもや統合サービスがインストールされていないせいでこれが効かない。つまりXpのメニューからシャットダウンしても、Hyper-Vにはシャットダウンしたことが伝わっていないらしい。
(たまたま私の環境ではそうなっているが、そうでない場合もある模様)

 面倒なので仮想マシンを一旦削除し、再度作成。今度は仮想ネットワークを利用せず、レガシーネットワークアダプタを追加。ディスクドライブはさきほど使ったものを設定。起動させると早速新しいハードウェアとしてレガシーなNICが検出されて自動的にインストールが完了し、ネットワークを通して外に出て行けるようになった。windows updateでSP3まで上げ、統合サービスをインストール。ようやくまともにマウスが動くようになった。管理しやすくするためリモートデスクトップも設定。

 Hyper-V上の仮想マシンにSP2以前のWindows Xpをインストールするためのキーポイントは

仮想マシンの新規作成時に仮想ネットワークアダプタを設定せず、レガシーネットワークアダプタを追加
・インストール後、windows updateでまずSP2まで上げてから統合サービスをインストール

という2点である。尚SP2以降であればOSのインストール直後に統合サービスもインストールでき、そこに仮想ネットワークアダプタ用ドライバも含まれているはずなので、通常通り新規作成時に仮想ネットワークアダプタを設定しても問題ないはずである。